
一過性多呼吸。


生まれて来た娘の肌は血の気が無く、
反応があまりにも薄い・・
「本当に元気ですか?
どこも悪くないんですか?」
絞り出すように質問しました。
「はい、元気ですよ。」
そう言われても、私の顔はこわばったまま。
笑顔は一切ありませんでした。
これって、呼吸ちゃんと出来てるの!?
兄ちゃちゃ丸のNICU時代、血中酸素が下がると
こんな感じだったような・・。
むしろ、それより酷いような・・・。
背筋に戦慄が走ります。
お願い、早く連れて行って!
カンガルーケアなんてもういいから!
心で叫ぶばかりで、声になりませんでした。
体も声も固まってしまって。
カンガルーケアなんて、希望しなければ良かった。
後悔と焦り。
「もう良いですか~?
連れて行きますね♪」
笑顔で話しかける看護師さん。
口調はのんびりでした。
「お願いします。」
そう言うのがやっとでした。
一方、手術室の外で待つ夫バジ介。
『赤ちゃんは15分位で出てきますから。
奥さんは処置があるので、
もう少しかかりますが。』
そう言ってたのに・・
1時間近く経っても
妻どころか赤ちゃんも出てこない。
何かあったのか・・・

そこに娘が出て来ました。
え?
時が止まった。
肌の色がおかしい。
口の周りが青くて・・
ダランとして動かない。
背筋が凍った。
看護師さんに強く勧められ
1枚だけ写真を撮った。
「もう良いです。」
顔はずっとこわばったままだった。
「え?
もっと撮って頂いて大丈夫ですよ?」
夫の顔に笑顔が無いので、
看護師さんは不審そうな顔をした。
『とにかく早く連れて行ってくれ!』
夫も私と同じように思ったと言います。
バジ介さん、カンガルーケアの時は
この写真どころじゃなかったですよ

かなりのヤバさ。
案の定、

NICU行きになった娘。
*NICU:新生児集中治療室。
診断名『一過性多呼吸』
ぴよちゃん、どうなっちゃうの!?
次回はNICUでの治療の様子と経過

Nに免疫無かったらパニックになるとこだったわ。

ぴよちゃん、生まれて来てくれてありがとう。

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ぴよちゃん、頑張ったワンね・・。
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